
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業のアサンテ(6073)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
- 分散投資先を探している!
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 3月 |
---|---|
設立 | 1973.9 |
上場 | 2013.3 |
特色 | 住宅用シロアリ防除のトップ。東北、関東から関西まで営業網。農協との提携で業容を拡大 |
連結事業 | ハウスアメニティ100 <21・3> |
業種名 | サービス業 |
本社 | 160-0022東京都新宿区新宿1-33-15 |
従業員 | <21.3>連1,049名 単1,016名(38.6歳)[年]538万円 |
株式 | 10/31 12,348千株 単位100株 [貸借][優待] 時価総額 213億円 |
東経業種別時価総額順位 | 住宅建設 時価総額順位 12/32社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
アサンテ(6073)は住環境サポート会社.総合ハウスアメニティー事業として木造家屋を対象としたシロアリ防除(国内最大手)・害虫対策,湿気対策・地震対策,太陽光発電システム販売,リフォーム施工・高断熱施工等を営む.家屋の長寿命化サービスを提供.その他,トコジラミ防除,害獣対策・鳥類対策,関連の床下換気システム施工・基礎補修・家屋補強施工,施設の衛生管理システムなど.シロアリ駆除は農協と提携(業界トップ).関西以西への進出・農協提携による「面」展開に注力.2020年外壁リフォームのハートフルホームを子会社化(札幌).
取扱商品
- シロアリ防除(発生予防,相談,調査,施工,保証,アフターサービス)
- 湿気対策(腐朽・カビ・白蟻等の発生予防,床下換気システム),地震対策(家屋補強システム,基礎補修工事,耐震補強)
- リフォーム・新築(水回・屋根・エクステリアリフォーム,耐震補強,大型施設リフォーム,外壁メンテナンス),高断熱施工(床下断熱材)
- トコジラミ防除,害虫・害獣・鳥類対策(ネズミ,ゴキブリ,ダニ,ハト,他)
- 太陽光発電システム,オール電化
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
自社(自己株口) | 138(11.2) |
(株)ムネマサ | 125(10.1) |
宗政ヨシ | 82(6.6) |
日本マスター信託口 | 67(5.5) |
BNYM(Lux.)UCITSノントリーティ1 | 41(3.3) |
ゴールドマン・サックス・インターナショナル | 40(3.2) |
ゴールドマン・サックス(レギュラー)アカウント | 33(2.6) |
自社従業員持株会 | 32(2.6) |
渋谷健一 | 26(2.1) |
日本カストディ信託口 | 25(2.0) |
持株数では自社(自己株口)がトップです.(株)ムネマサや宗政ヨシはともに創業家です.
投資のプロである機関投資家が上位にランクインしていることから,市場から一定の評価を得ていると考えてよいでしょう.
また自社や創業家,自社従業員持株会がランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.
会社業績に関して
売上高

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- 長期的に見てゆるやかに右肩上がりだが,頭打ち感あり
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- 2020年3月期まではゆるやかに右肩上がりだったが,2021年3月期に減少
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- 現在も営業利益率10%以上と高いが減少傾向
- サービス業全体では約500社中92位(2021年度)とやや高め
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- 長期的に見て減少傾向であり,目安の10%を下回っている
財務状況に関して
自己資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率

- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は80%前後
- 有利子負債比率は減少傾向
- ネットD/Eレシオは△51.7%(2021年3月期)と実質無借金
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFは毎年きっちり黒字
- ネットキャッシュは60億円,ネットキャッシュ比率は42%(2021年3月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2021年度の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社グループは、株主に対する利益還元を最優先に考えております。剰余金の配当につきましては、安定的な配当の維持を基本として、企業体質の強化及び内部留保の充実等を総合的に勘案のうえ決定しております。
また、当社グループは、中間配当と期末配当の年2回の配当を行なうことを基本方針としております。
なお、当社は、取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として中間配当を行なうことが出来る旨を定款に定めております。従って、剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。
アサンテHP- 有価証券報告書- 有価証券報告書(第48期)より
「安定的な配当の維持」と抽象的な表現をしており,具体的な数字(配当下限や配当性向)を示してほしいですね.
今後の業績によっては減配するリスクもあるので注意が必要です.
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年3月29日 |
---|---|
中間配当金 | 2022年9月28日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
期末配当金 | 2022年3月30日 |
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中間配当金 | 2022年9月29日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年3月31日 |
---|---|
中間配当金 | 2022年9月30日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 連続増配しており積極的に還元している
- 2022年3月期の予想配当は62円とさらに増配
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り3%台後半と高水準
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向40〜60%と概ね適切な水準
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年1月24日現在でPER 18.95倍,PBR 1.53倍,ミックス係数は28.99です.
過去10年間の推移の中でやや割安な時期であり購入してもよいタイミングですね.
株主優待
優待の内容 | ギフトカード |
---|---|
権利確定時 | 3月,9月 |
優待利回り | 1.22% |
投資は株主優待目当てではないので優待利回りに関わる部分のみ載せておきます.
詳細はこちらを参照してください.
株主優待を出すくらいなら,その分を配当金に回して欲しい…
総合評価
2021年3月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 13,872百万円 | – | ↗︎ |
EPS | 89.52円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 11.55% | 10%以上 | ↘︎ |
ROE | 9.11% | 10%以上 | ↘︎ |
自己資本比率 | 80.9% | 40%以上 | ↗︎ |
有利子負債比率 | 5.56% | 100%以下 | ↘︎ |
ネットD/Eレシオ | △51.7% | 低いほど○ | ↘︎ |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | 42%(6,027百万円) | 60%以上 | ↗︎ |
営業CF | 930百万円 | – | + |
一株配当 | 60円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 69.66% | 40%前後 | ↗︎ |
ここまでアサンテ(6073)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 財務状況は堅実で経営は良好
- 業績はゆるやかに右肩上がりだが,やや頭打ち感あり
- シロアリ防除というニッチな分野で国内シェアトップ
- 連続増配期間をいつまで継続できるか
これを踏まえて独断と偏見でアサンテ(6073)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去10年間の株価の値動き

アサンテ(6073)の株価と日経平均株価を比較したチャートです
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
サービス業セクターで銘柄をお探しの方はアサンテ(6073)への投資を検討してみてください!
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