
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業のスバル興業(9632)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 1月 |
---|---|
設立 | 1946.2 |
上場 | 1949.5 |
特色 | 東宝系。道路メンテナンスが主力で公共事業依存度が高い。飲食店、マリーナ、不動産賃貸も併営 |
連結事業 | 道路関連90(18)、レジャー7(2)、不動産3(54) <21・1> |
業種名 | サービス業 |
本社 | 100-0006東京都千代田区有楽町1-10-1有楽町ビル |
従業員 | <21.7>連665名 単231名(45.1歳)[年]685万円 |
株式 | 10/31 2,662千株 単位100株 [優待] 時価総額 215億円 |
東経業種別時価総額順位 | 建設・土木 時価総額順位 51/121社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
スバル興業(9632)は道路メンテナンスとサービス会社,東宝の子会社.高速道路や一般道のメンテナンス(道路・橋梁・河川の維持工事,保全作業),飲食店・マリーナ運営のレジャーサービス,不動産賃貸業を営む.道路関連事業(首都高速道路・阪神高速道路・東名高速道路などの維持清掃・補修工事,道路付属設備の維持管理業務等,高速道路・売店),レジャー事業(マリーナ運営、喫茶店・飲食店の経営),不動産事業(吉祥寺スバルビルなどの賃貸).2009年新木場物流倉庫・竣工.2014年太陽光発電事業へ進出.2019年有楽町スバル座を閉館(銀座スバルビル売却).主要取引先は中日本ハイウエイ・メンテナンス東名,阪神高速技術.
取扱商品
- 道路工事(土木一般工事,舗装工事,道路維持,修繕工事,河川工事・橋梁補修工事,防音遮音壁工事,交通安全施設工事)
- 道路保全作業(道路清掃,道路付属物清掃,排水設備清掃,草刈,除草,桝・管浚渫,公園・緑地清掃,雪氷・凍結対策,車輌点検整備)
- レジャー・外食(管理・運営「東京夢の島マリーナ」「浦安マリーナ」,高速道路・売店運営,レストラン運営)
- 不動産賃貸(吉祥寺スバルビル,夢の島マリーナ,浦安マリーナ,賃貸用倉庫),賃貸駐車場運営
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
東宝 | 136(51.1) |
自社(自己株口) | 8(3.3) |
MLIジェネラルオムニノンコラテラルノントリーティ | 8(3.1) |
日本マスター信託口 | 5(2.1) |
吉田知広 | 5(2.1) |
ゴールドマン・サックス(レギュラー)アカウント | 4(1.8) |
日本カストディ信託口 | 4(1.5) |
オアシスインベストメント2マスターファンド | 3(1.1) |
ロイヤルバンク・オブ・カナダ(チャネルアイランド) | 2(1.0) |
DFAInt’lスモールキャップバリュP | 2(0.8) |
東宝(9602)の子会社なので持株数では東宝がトップで過半数を占めています.ほかには日本や海外の信託銀行がランクインしています.
また自社(自己株口)もランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.
会社業績に関して
売上高

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- リーマンショック以降は右肩上がりだが頭打ち感あり
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- コロナショックで減速するも長期的に見て右肩上がり
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- リーマンショック後より上昇し営業利益率10%台と高水準
- サービス業界で約500社中114位(2021年度)とやや上位ランクイン
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- コロナショックで減速するも目安の10%目前
財務状況に関して
自己資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率

- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は80%以上
- 有利子負債はゼロ
- ネットD/Eレシオは△39.0%(2021年1月期)と実質無借金
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:設備投資「会社が成長し続けるために必要な設備に対する投資」
緑:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFはしっかり黒字
- 設備投資への資金拠出は増加中
- ネットキャッシュは103億円,ネットキャッシュ比率は32%(2021年1月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2021年1月期の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社は、財務体質の強化に努め、将来の資金需要に備えた内部留保を勘案しつつ、安定した配当を行うことを基本方針としておりますが、業績動向を踏まえた株主の皆様への適切な利益還元も経営の重要な課題と認識しております。
配当政策といたしましては、1株当たりの基本配当額をベースにし、業績が予想や目標をさらに上回って推移した場合には、業績連動分として追加配当も検討していく方針とし、株主の皆様に対する利益還元の充実を図っております。
当社は、剰余金の配当を年2回(中間、期末)行うことを基本的な方針としております。なお、会社法第45+条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款で定めております。配当の決定機関は、中間配当は取締役会、期末配当は株主総会の決議であります。
本事業年度の剰余金の期末配当金につきましては、上記の方針に基づき 1株当たり240円(普通配当100円、特別配当90円、創立75周年記念配当50円)といたしました。なお、中間配当金として1株当たり100円をお支払いいたしましたので、当期の年間配当金は1株当たり340円となりました。
スバル興業HP- 有価証券報告書- 有価証券報告書(第107期)より
この有価証券報告書には「1株当たりの基本配当額」の具体的な数字が記載されておらず,探してみました.
配当政策は、安定配当の維持を基本とし、1株当たり年間200円の配当をベースにし、業
スバル興業HP- 中期経営戦略における配当政策の変更に関するお知らせより
績が予想や目標をさらに上回って推移した場合には、業績連動分として追加配当も検討し
ていく方針とし、株主還元の強化を図ってまいります。
年間配当額200円を担保して,業績によって上乗せする形のようです.
配当額200円だと利回り2.5%(2022年1月28日現在)と高配当株ではありませんが,配当下限を定めている点で安心材料ですね.
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年01月27日 |
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中間配当金 | 2022年07月27日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
中間配当金 | 2022年01月28日 |
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期末配当金 | 2022年07月28日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
中間配当金 | 2022年01月31日 |
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期末配当金 | 2022年07月29日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 2020年1月期から大幅に増配していますが,この内訳は以下の通りです.
- 2020年1月期:普通配当100円+特別配当240円,
- 2021年1月期:普通配当200円+特別配当90円+記念配当50円
- 2022年1月期の予想配当は360円(特別配当160円を含む)と増配!
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り4%台と高水準を維持
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向は20%前後とさらに増配できそうな水準
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年1月28日現在でPER 7.74倍,PBR 0.73倍,ミックス係数は5.65です.
過去10年間の推移を見るとかなり割安で放置されており,銘柄として市場から期待されていない可能性があり注意です.
株主優待
総合評価
2021年1月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 27,406百万円 | – | ↗︎ |
EPS | 1025.55円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 14.77% | 10%以上 | ↗︎ |
ROE | 9.96% | 10%以上 | ↗︎ |
自己資本比率 | 83.1% | 40%以上 | → |
有利子負債比率 | 0% | 100%以下 | ↘︎ |
ネットD/Eレシオ | △39.0% | 低いほど○ | ↘︎ |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | 32.4%(10,322百万円) | 60%以上 | ↗︎ |
営業CF | 2,924百万円 | – | + |
一株配当 | 340円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 38.03% | 40%前後 | → |
ここまでスバル興業(9632)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 財務状況はかなり堅実で無借金経営
- 業績は右肩上がりだが,やや頭打ち感あるかも
- 事業形態は多岐に渡るが,現状道路関連がメイン
- 成長性は期待薄だが,業績下振れはしにくく安定性は高い業界
これを踏まえて独断と偏見でスバル興業(9632)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去15年間の株価の値動き

スバル興業(9632)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
サービス業セクターで銘柄をお探しの方はスバル興業(9632)への投資を検討してみてください!
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