
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業のプロシップ(3763)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
- 分散投資先を探している!
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 3月 |
---|---|
設立 | 1969.4 |
上場 | 2005.3 |
特色 | 会計パッケージがメイン、特に固定資産管理、リース資産の管理などに強み。独立系。好財務 |
連結事業 | パッケージソリューション96(32)、他4(21) <21・3> |
業種名 | 情報・通信業 |
本社 | 112-0004東京都文京区後楽2-3-21住友不動産飯田橋ビル |
従業員 | <21.9>連227名 単226名(33.7歳)[年]602万円 |
株式 | 10/31 15,425千株 単位100株 [優待] 時価総額 238億円 |
東経業種別時価総額順位 | パッケージソフト 時価総額順位 24/70社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
プロシップ(3763)は固定資産管理のパッケージソフト会社.上場企業・中堅成長企業を中心に,パッケージシステム「ProPlusシリーズ」(固定資産・現物・リース・販売管理,Smartソリューション)の開発・販売と受託開発.主力の固定資産管理・販売管理ソリューションのパッケージソフト「ProPlusシリーズ」のメインターゲットは年商500億円以上の上場企業(固定資産管理ソリューションで業界トップクラス,導入社数は5050社超).「ProPlusシリーズ」はサブシステム等(建設仮勘定・棚卸・土地管理サブシステム,賃貸借契約管理・工事精算・現物管理システム)を持つ.海外税務標準対応パッケージ(24ヶ国対応)によるグローバル企業やIFRS採用企業への販売を推進.NSD<9759>の持分法適用会社.2017年システム開発のNSD<9759>と資本業務提携.2019年AI-OCRソリューション「ProPlus SMART」の開発・販売開始.主要取引先は日立システムズ.
取扱商品
- 固定資産管理ソリューション「ProPlus」(固定資産,リース資産管理,建設仮勘定・土地管理・棚卸サブシステム,賃貸借契約管理,現物管理・Smart・海外対応ソリューション)
- 販売管理ソリューション(販売管理システム,購買管理システム,貯蔵品管理システム,保守管理システム)
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
NSD | 316(20.5) |
鈴木勝喜 | 251(16.3) |
クインテットPteバンクヨーロッパ107704 | 119(7.7) |
ステート・ストリート・バンク&トラスト505224 | 87(5.6) |
日本マスター信託口 | 75(4.8) |
BBHフィデリティロープライスドストックF | 52(3.3) |
長谷部政利 | 41(2.6) |
光通信(株) | 39(2.5) |
FCP・セクスタント・グランド・ラージ | 34(2.2) |
(株)インターナル | 29(1.8) |
持株数ではNSDがトップです.
プロシップ(3763)は2017年10月にNSDと資本業務提携を行っており,これによる資本移動のため筆頭株主となっています.
ほかには日本や海外の信託銀行といった投資のプロである機関投資家が上位にランクインしていることから,市場から一定の評価を得ていると考えてよいでしょう.
また鈴木勝喜氏(プロシップ(3763)代表取締役)もランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.
会社業績に関して
売上高

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- リーマンショック以降は右肩上がりでコロナショックの影響はほとんどなし
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- 長期的にみて右肩上がり
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- 営業利益率30%と高利益率な事業を展開している
- パッケージソフト業界で約45社中8位(2021年度)と上位ランクイン!
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- 目安の10%オーバーしており優良銘柄
財務状況に関して
自己資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率
2008年以降の有利子負債はゼロです.
- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は80%以上
- 有利子負債比率ゼロ
- ネットD/Eレシオは△85.2%(2021年3月期)と実質無借金
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:設備投資「会社が成長し続けるために必要な設備に対する投資」
緑:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFが毎年きっちり黒字
- ネットキャッシュは54億円,ネットキャッシュ比率は46%(2021年3月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2021年3月期の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社は、株主に対する利益還元を重要課題として認識しており、配当政策の基本方針として自己資本の充実と収益力の向上を図るとともに、積極的に株主への利益還元に取り組む方針であります。
当社は、期末に一括配当することを基本方針としております。
これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。
当事業年度の配当につきましては、最近のIT向け設備投資動向等を踏まえて総合的に勘案した結果、1株当たり35円00銭の期末配当を実施することといたしました。この結果、当期の配当性向は45.5%となりました。
内部留保資金につきましては、安定的経営基盤を確保する一方、技術革新の著しいIT産業において持続的な成長を図るため、スキルの高い人材確保・教育のための投資、新製品開発・新規事業開拓のための研究開発投資及びコンピューター関連設備等への積極的な先行投資を行う所存であります。
当社は、「取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる。」旨を定款に定めております。
プロシップHP- 有価証券報告書- 2021年3月期 有価証券報告書より
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年03月29日 |
---|---|
中間配当金 | 2022年09月28日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
中間配当金 | 2022年03月30日 |
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期末配当金 | 2022年09月29日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
中間配当金 | 2022年03月31日 |
---|---|
期末配当金 | 2022年09月30日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 長期に渡り連続非減配(2020年3月期は記念配当10円を含む)
- 2022年3月期の予想配当は40円と増配!
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り3%には届いていないが,来期の増配により3%に届くかも
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向は90%近くあり,株主還元意識は高いが持続はしないかも
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年1月28日現在でPER 16.32倍,PBR 2.01倍,ミックス係数は32.8です.
過去10年間の推移を見ると割高な水準であり,投資には少し待った方が良さそうです.
株主優待
総合評価
2021年3月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 5,352百万円 | – | ↗︎ |
EPS | 77.98円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 32.14% | 10%以上 | → |
ROE | 12.06% | 10%以上 | → |
自己資本比率 | 83.0% | 40%以上 | → |
有利子負債比率 | 0% | 100%以下 | → |
ネットD/Eレシオ | △85.2% | 低いほど○ | ↗︎ |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | 45.5%(5,418百万円) | 60%以上 | ↗︎ |
営業CF | 986百万円 | – | + |
一株配当 | 35円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 57.49% | 40%前後 | ↗︎ |
ここまでプロシップ(3763)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 財務状況は堅実で無借金経営
- 業績は順調に右肩上がりであり高利益率
- いつの時代も必要不可欠な総合固定資産管理のための会計システム
- AIを活用したシステム開発等の事業拡大
これを踏まえて独断と偏見でプロシップ(3763)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去15年間の株価の値動き

プロシップ(3763)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
情報・通信業セクターで銘柄をお探しの方はプロシップ(3763)への投資を検討してみてください!
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