【高配当株診断】オーケーエム(6229)は高配当株としてオススメ?株主優待もチェック!

医師による高配当株診断
もな
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こんにちはー!もなでーす!!

今回紹介する銘柄は東証2部上場企業のオーケーエム(6229)です!

オーケーエムHPより

株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.

この記事はこんな人にオススメ!
  • 分散投資先を探している!
  • 機械セクターで高配当銘柄を探している!
  • 優良高配当銘柄の探し方を知りたい!

また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.

両学長 リベラルアーツ大学より

どんな会社? 2021/12/15時点

会社概要

決算3月
設立1962.5
上場2020.12
特色バタフライバルブ中心のバルブ専業大手。建築市場等の陸用と舶用展開、カスタマイズ化に強み
連結事業陸用48、舶用52【海外】27 <21・3>
業種名機械
本社520-2362滋賀県野洲市市三宅446-1
従業員<21.9>連319名 単230名(40.3歳)[年]541万円
株式10/31 4,519千株
単位100株
時価総額 53.0億円
東経業種別時価総額順位設備機器・部品 時価総額順位 102/118社
四季報より

マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.

オーケーエム(6229)はバルブの老舗メーカー,滋賀県野洲市本社.建築・発電・船舶・各種プラント等,幅広い業界における流体配管に使用されるバタフライバルブを中心とした流体制御機器の製造・販売.日本・マレーシア・中国のグローバル生産拠点を軸に,陸用バルブ(建築設備,化学,電力ガス,鉄鋼,紙パルプ,水処理業界向け),舶用バルブ(船舶排ガス用バルブ)を供給.主力製品はバタフライバルブ(売上の約80%,船舶排気ガス処理装置用は世界トップ),ナイフゲートバルブ(ガス・水・スラリー・粉粒体),ピンチバルブ,船舶排ガス用バルブ(国内トップクラス).顧客の製品開発に参画するというスタイルによる顧客要望に合わせたカスタマイズ品,ニッチ市場開拓に特色.導入実績はあべのハルカス,東京ディズニーランド,ランドマークタワー,東京都庁等.2020年グローバルニッチトップ企業100選に選定(船舶排気ガス処理装置用バタフライバルブ).主要取引先はメタルワン,ユアサ商事,Hyundai Heavy Industries.

取扱商品

  • バタフライバルブ(一般産業用,造船用,建築設備用,高層ビル用,水処理用,化学・薬品・食品・ガス・溶剤用)
  • ハイパフォーマンスバタフライバルブ(化学・薬品・食品・ガス・溶剤用)
  • ナイフゲートバルブ(製紙・石油化学・化学・食品・鉱山・下水処理・高濃度・高粘度流体用)
  • ピンチバルブ(ヘドロ・鉱石スラリー・セメント・粉体・パルプ・下水汚泥),チェッキバルブ,消防設備用バルブ
  • チェッキバルブ,消防設備用バルブ,船舶用バルブ(タンカー〜ケミカル船)

大株主の属性とその構成比

株主名持株数(万株)・持株比率(%)
(有)クローバー通商45(10.1)
自社従業員持株会45(10.0)
奥村晋一29(6.4)
奥村芳柾18(4.1)
滋賀銀行15(3.4)
奥村勇樹11(2.5)
奥村俊慈11(2.4)
日本生命保険10(2.2)
奥村恵一9(2.0)
須田美奈子8(1.7)
四季報より

持株数では(有)クローバー通商がトップです.須田美奈子氏が代表を務める資産管理会社のようですが,調べた限りではこれ以上の詳細は不明でした.

また創業家が多数ランクインしておりワンマン経営が懸念されますが,持株比率は合わせて20%程度と割と適切な水準です.

自社従業員持株会がランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.

会社業績に関して

売上高

IR BANKより
  • 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
  • 右肩上がりだが,直近3年は横ばい

1株あたりの当期純利益(EPS)

IR BANKより
  • 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
  • 売上高と同じような推移

営業利益率

IR BANKより
  • 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
  • 営業利益率10%前後
  • 設備機器・部品業界で約110社中17位(2021年度)と上位ランクイン

自己資本利益率(ROE)

IR BANKより
  • 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
  • 目安の10%前後であり優良銘柄

財務状況に関して

自己資本比率

IR BANKより
  • 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」

有利子負債比率

IR BANKより
  • 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
  • 自己資本比率は60%前後
  • 有利子負債比率はやや低水準
  • ネットD/Eレシオは△10.3%(2021年3月期)と実質無借金
【ネットD/Eレシオ】目安:低ければ低いほど○

D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.

例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.

つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.

キャッシュフローに関して

IR BANKより
:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
:設備投資「会社が成長し続けるために必要な設備に対する投資」
:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
  • 営業活動によるCFがきっちり黒字
  • 設備投資に多額の資金拠出あり
  • ネットキャッシュは2億円,ネットキャッシュ比率は1.7%(2021年3月期)
【ネットキャッシュ】目安:60%以上

ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.

また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.

配当に関して

配当政策

配当政策に関しては2021年3月期の有価証券報告書に次のような記載があります.

当社は、配当金を株主への利益還元として経営上の重要課題と位置付けております。当面の業績動向に加え、新技術・新製品の研究開発投資、業容の拡大に伴う設備投資、優秀な人材の獲得、借入金返済、社債償還のための資金ニーズにも対応すべく内部留保の充実を図りつつ、配当の継続性、安定性にも十分留意し実施したいと考えております。以上を勘案しつつ、連結配当性向として概ね30%を目途に配当金額を決定することを当面の配当政策の基本方針としております。ただし、特殊な要因により当期利益が大きく変動する場合には、その影響を考慮しつつ配当金額を決定してまいります。

当社の剰余金の配当は、年1回期末に行うことを基本としており、その他に年1回中間配当を行うことが出来る旨及び上記の他に基準日を設けて剰余金の配当を行うことが出来る旨を定款で定めております。また当社は、会社法第459条第1項各号の規定に基づき、取締役会の決議をもって剰余金の配当等を行うことが出来る旨、定款で定めております。

当事業年度につきましては、上記の方針を踏まえて、株主配当金を1株当たり40円(普通配当35円、上場記念配当5円)としております。

HP- 有価証券報告書- 有価証券報告書-第75期より

「連結配当性向として概ね30%を目途に配当金額を決定する」と目標配当性向を示しています.

上場して間もないですが,安定した配当を期待したいです.

権利確定日 2022年現在

権利付き最終日

この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.

期末配当金2022年03月29日
中間配当金2022年09月28日

権利落ち日

この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.

中間配当金2022年03月30日
期末配当金2022年09月29日

権利確定日

この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.

中間配当金2022年03月31日
期末配当金2022年09月30日

一株配当

IR BANKより
  • 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
  • 2021年3月期に40円と大幅に増加(上場記念配当5円を含む)
  • 2022年3月期の予想配当は35円と普通配当として維持

配当利回り

IR BANKより
  • 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
  • 配当利回り2%台後半

配当性向

IR BANKより
  • 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
  • 配当性向は30%台まで上昇し,目標に到達

配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

【高配当株診断】配当性向とは?高い方がいいわけではない?30%が適正と言われる理由!
はじめにこんにちはー!もなでーす!!今回は高配当銘柄の分析にあたり重要な指標である配当性向について説明していきたいと思います.配当性向とは配当性向とは会社が生み出した利益を株主にどれくらい還元してくれているかを表した指標です.計算方法はで表...

PER・PBR

PER

IR BANKより
  • 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」

PBR

IR BANKより
  • 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」

2022年2月4日現在でPER 6.1倍,PBR 0.66倍,ミックス係数は4.0です.

過去の推移を見ると割安な水準であり,購入OKなタイミングですね.

株主優待

オーケーエム(6229)は株主優待を出していません.

優待目的で投資する個人投資家は多いですが,私は株主還元はすべて現金で貰いたい派なので逆に好印象です.

総合評価

2021年3月期目安推移
売上高87,594百万円↗︎
EPS205.64円↗︎
営業利益率11.52%10%以上↘︎
ROE9.76%10%以上
自己資本比率64.0%40%以上
有利子負債比率27.56%100%以下↘︎
ネットD/Eレシオ△10.3%低いほど○↘︎
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ)1.7%(209百万円)60%以上↗︎
営業CF1,093百万円
一株配当40円↘︎↗︎
配当性向8.84%40%前後

ここまでオーケーエム(6229)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.

  • 財務状況は堅実で実質的な無借金経営
  • コロナショックで減速するも業績は右肩上がり
  • 創業100年以上の老舗企業であり,船舶排ガスバルブで世界トップシェア
  • 顧客に応じたカスタマイズを強みとし,自社完結型の高付加価値バルブ開発というビジネスモデル
  • 上場して間もなく今後の動向が掴みにくいが,グロース株として購入もありかも

これを踏まえて独断と偏見でオーケーエム(6229)を項目ごとに5段階評価してみます.

評価
会社業績4.0
財務状況3.5
キャッシュフロー4.5
配当4.0

上場以来の株価の値動き

TradingViewより

オーケーエム(6229)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.

「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.

ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.

まとめ

投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.

高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.

機械セクターで銘柄をお探しの方はオーケーエム(6229)への投資を検討してみてください!

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