
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業の東邦システムサイエンス(4333)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 3月 |
---|---|
設立 | 1971.6 |
上場 | 2001.12 |
特色 | 旧東邦生命系から独立したソフト開発中堅。NRI、日ユニシス、富士通等と連携。金融系が得意 |
連結事業 | ソフトウェア開発98、情報システムサービス他2 <21・3> |
業種名 | 情報・通信業 |
本社 | 112-0002東京都文京区小石川1-12-14日本生命小石川ビル |
従業員 | <21.9> 568名(38.5歳)[年]570万円 |
株式 | 10/31 13,865千株 単位100株 [優待] 時価総額 137億円 |
東経業種別時価総額順位 | SI・ソフトウェア開発 時価総額順位 111/232社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
東邦システムサイエンス(4333)はソフトウェア開発会社,東邦生命のシステム部門から独立.汎用系からオープン系,フロントからバックオフィスまでの金融(損保・生保・銀行・証券)に特化したソフトウェア開発と運用管理業務を営む.損害保険分野の保険数理・収納・精算・損害調査,生命保険分野の契約・保全・支払,証券分野のフロント・バックオフィス・デリバティブシステムなどに実績.NTTデータ・野村総合研究所・日本ユニシス,SCSKとパートナー契約.韓国の生命保険業務パッケージの提案,金融分野を補完する新たな事業分野の確立,車載システム開発への参入,デジタルITビジネス・クリエイトITビジネスに注力.光通信<9435>の持分法適用会社.2017年車載システム開発に参入.主要取引先は野村総合研究所,SCSK.
取扱商品
- 証券・銀行(情報系/顧客管理・営業支援,市場系システム,証券フロント・ミドル・バックオフィスシステム,リスク管理)
- 生命保険・損害保険(基幹系システム,保険数理,損害保険料計算パッケージ「そんぽくん」,精算・損害調査・団体),クレジット業務,リース業務
- 情報通信(携帯電話・料金システム,放送・データ連携システム,蓄積システム)
- 基盤構築(大手通信・銀行・新聞社の社内システム基盤設計・構築・維持,DBサーバー構築,運用系基盤設計構築)
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
自社(自己株口) | 175(12.6) |
光通信(株) | 115(8.3) |
(株)UHPartners3 | 114(8.2) |
自社従業員持株会 | 107(7.7) |
(株)UHPartners2 | 77(5.6) |
日本ユニシス | 58(4.2) |
日本マスター信託口 | 53(3.8) |
渡邉一彦 | 46(3.3) |
篠原誠司 | 40(2.8) |
野村総合研究所 | 24(1.7) |
持株数では自社(自己株口)がトップであり,長期に渡り業績も好調を維持しようとすると考えられます.
東邦システムサイエンス(4333)は光通信(9453)の持分法適用会社(≒子会社)であり,(株)UHPartner2,(株)UHPartner3はどちらも光通信グループの企業です.
また自社従業員持株会がランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.
会社業績に関して
売上高

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- リーマンショック後から大きく右肩上がり
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- 売上高と同じようにリーマンショック後から大きく右肩上がり
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- 営業利益率10%前後
- SI・ソフトウエア開発業界で約120社中47位(2021年度)と上位ランクイン
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- 目安の10%前後であり優良銘柄
財務状況に関して
自己資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率
- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は60%後半まで上昇
- 有利子負債比率はゼロ
- ネットD/Eレシオは△105.7%(2021年3月期)と実質無借金
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:設備投資「会社が成長し続けるために必要な設備に対する投資」
緑:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFはきっちり黒字
- ネットキャッシュは80億円,ネットキャッシュ比率は70%(2021年3月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2021年3月期の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社は、将来にわたり会社競争力を向上させ、企業価値の最大化を目指すことが重要な株主還元であると考えております。
このような観点から、利益配分につきましては、経営基盤及び財務体質を強化すべく、内部留保の充実を図りながら、株主の皆様への安定的な配当の維持及び業績に見合った適正な利益還元を行うことを基本とし、配当性向30%を目安としております。
当社は、年2回の剰余金の配当を行うことを基本としております。
なお、当社は定款において、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる旨を定めております。これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当は株主総会、中間配当は取締役会であります。
上記の方針に基づき、2021年3月期の期末配当につきましては、普通配当を1株当たり15円といたしました。 また、当社は、2021年6月1日をもちまして創立50周年を迎えることから、株主の皆様に感謝の意を表するため、1株当たり10円の記念配当を実施することといたしました。これにより、2021年3月期の1株当たりの期末配当は普通配当15円に記念配当10円を加えた25円となり、年間配当につきましては、1株当たり35円としております。
内部留保資金の使途につきましては、企業間競争力の維持・強化を図るため、将来を見据えた事業戦略に基づいた投資等に充ててまいります。
HP- 有価証券報告書- 有価証券報告書-第75期より
「配当性向30%を目安」と具体的な数値を示していますが,業績によっては減配の可能性があるため注意が必要です.
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年03月29日 |
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中間配当金 | 2022年09月28日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
中間配当金 | 2022年03月30日 |
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期末配当金 | 2022年09月29日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
中間配当金 | 2022年03月31日 |
---|---|
期末配当金 | 2022年09月30日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 連続非減配が続いている
- 2022年3月期の予想配当は30円と増配(2021年3月期は記念配当10円を含む)
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り3%台後半
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向は30%台と目標水準
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年2月22日現在でPER 12倍,PBR 1.38倍,ミックス係数は16.56です.
過去10年間の推移を見ると割安な水準であり,購入OKなタイミングですね.
株主優待
株主優待を出すくらいなら,その分を配当金に回して欲しい…
総合評価
2021年3月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 12,189百万円 | – | ↗︎ |
EPS | 61.84円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 8.83% | 10%以上 | → |
ROE | 9.88% | 10%以上 | → |
自己資本比率 | 66.6% | 40%以上 | ↗︎ |
有利子負債比率 | 0% | 100%以下 | → |
ネットD/Eレシオ | △105.7% | 低いほど○ | → |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | 70.3%(8,000百万円) | 60%以上 | ↗︎ |
営業CF | 984百万円 | – | + |
一株配当 | 35円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 40.49% | 40%前後 | → |
ここまで東邦システムサイエンス(4333)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 財務状況は堅実で実質的な無借金経営
- 業績は大きく右肩上がり
- 東邦生命(保険会社)から独立した企業で金融系や通信系のシステム開発に強み
- 特に中核事業の生命・損害保険分野のソフトウェア開発が伸びている
これを踏まえて独断と偏見で東邦システムサイエンス(4333)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去15年間の株価の値動き

東邦システムサイエンス(4333)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
情報・通信業セクターで銘柄をお探しの方は東邦システムサイエンス(4333)への投資を検討してみてください!
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