
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業のアルヒ(7198)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 3月 |
---|---|
設立 | 2014.5 |
上場 | 2017.12 |
特色 | 固定金利住宅ローン『フラット35』販売首位、債権回収のほか住宅検索・人材紹介・RPA受託も |
連結事業 | 融資実行業務53、債権管理回収業務9、保険関連収益8、ファイナンス業務27、他業務2 <21・3> |
業種名 | その他金融業 |
本社 | 106-6008東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー |
従業員 | <21.9>連452名 単438名(38.5歳)[年]607万円 |
株式 | 10/31 36,080千株 単位100株 [貸借] 時価総額 359億円 |
東経業種別時価総額順位 | 金融サービス 時価総額順位 15/53社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
アルヒ(7198)は住宅ローン専門金融会社,国内最大手.手数料ビジネスモデルによるフラットフラット35・スーパーフラットを中心とする住宅ローンの貸付・回収を行うモーゲージバンク事業を展開(152店舗).ロボット技術を活用した審査・融資に特色.HERO社とAIを活用した不正利用検知システム「ホークアイ1.0」の構築を開始.その他,ネット銀行代理ローン商品(変動金利商品,固定金利商品),住宅ローン補完商品,投資用マンションローンや買取再販ローンを取扱う.新規事業として不動産事業(街探し・家探し、住み替えコンシェルジュ,不動産売買),コンシューマーサービス事業(引越・生活)を開始.2019年三井住友海上火災保険からサービシング事業・債権を譲受,auじぶん銀行と銀行代理業務で業務提携.
取扱商品
- 住宅ローン商品「ARUHIフラット35」「ARUHI スーパーフラット」「ARUHI 変動S」
- 住宅ローン補完商品(ARUHI フラットα,ARUHIフラットつなぎ,ARUHIフラット35リノベ,各種保険取扱)
- 銀行代理商品(提携銀行のローン商品/ソニー銀行・auじぶん銀行)
- システム(住宅ローンのWeb申込サービス「ARUHI ダイレクト」,住宅ローン進捗のプロセス”見える化”「ARUHI navi」,RPA活用)
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
日本マスター信託口 | 582(16.1) |
日本カストディ信託口 | 457(12.6) |
ノーザントラストAVFC・UCITSNL10PCT | 182(5.0) |
JPモルガン・チェース・バンク385174 | 157(4.3) |
ミサキエンゲージメントマスターファンド | 137(3.8) |
浜田宏 | 95(2.6) |
瀧口浩平 | 86(2.4) |
自社(自己株口) | 77(2.1) |
JPモルガン・チェース・バンク385632 | 58(1.6) |
佐護勝紀 | 54(1.5) |
持株数では日本マスター信託口がトップです.ほかには日本や海外の大手信託銀行がランクインしています.
投資のプロである機関投資家の持株比率が高いことから市場から一定の評価を得ていると考えられます.
また自社(自己株口)や会社役員(CEOの浜田宏氏)が大株主であり長期に渡り業績も好調を維持しようとすると考えられます.
会社業績に関して
営業収益

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- 東証1部上場後からゆるやかに右肩上がり
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- 売上高と同じようにゆるやかに右肩上がり
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- 営業利益率20%前後とかなり高水準
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- 目安の10%前後であり優良銘柄
財務状況に関して
株主資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率

- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は20%と低下傾向
- 有利子負債比率は非常に高い水準
- ネットD/Eレシオは147.4%(2021年3月期)とやや高め
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFはほぼ毎年黒字
- ネットキャッシュは△443億円,ネットキャッシュ比率は△27%(2021年3月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2021年3月期の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社は、株主の皆さまに対する利益還元と継続的な企業発展の双方を経営の最重要課題と認識しております。この認識に基づき、当社は、ROE水準と財務レバレッジ状況を総合的に勘案し、内部留保については更なる企業価値の向上を図るための成長投資に備えるとともに、余剰資金については積極的な配当を行っていくことを基本方針としております。
具体的には配当性向35〜40%を目標としており、期末配当のほか、年1回の中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。
なお、剰余金の配当の決定機関は、期末配当につきましては株主総会、中間配当につきましては取締役会であります。
アルヒHP- 有価証券報告書・四半期報告書- 2021年3月期 有価証券報告書より
「配当性向35〜40%」と具体的な数値を示しており安定した配当が期待できますが,業績によっては減配の可能性があり注意が必要です.
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年03月29日 |
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中間配当金 | 2022年09月28日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
中間配当金 | 2022年03月30日 |
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期末配当金 | 2022年09月29日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
中間配当金 | 2022年03月31日 |
---|---|
期末配当金 | 2022年09月30日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 2018年3月期に配当を開始してから連続増配を続けている
- 2022年3月期の予想配当は60円と増配
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り6%まで上昇傾向
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向は30%後半と適切な水準
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年2月25日現在でPER 8.61倍,PBR 1.13倍,ミックス係数は9.73です.
過去5年間の推移を見ると割安な水準であり,購入OKなタイミングですね.
株主優待
アルヒ(7198)は株主優待を出していません.
優待目的で投資する個人投資家は多いですが,私は株主還元はすべて現金で貰いたい派なので逆に好印象です.
総合評価
2021年3月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 26,821百万円 | – | ↗︎ |
EPS | 146.57円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 19.3% | 10%以上 | ↗︎ |
ROE | 17.2% | 10%以上 | ↘︎ |
自己資本比率 | 18.3% | 40%以上 | ↘︎ |
有利子負債比率 | 271.6% | 100%以下 | ↘︎ |
ネットD/Eレシオ | 147.4% | 低いほど○ | ↘︎ |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | △26.9%(△44,343百万円) | 60%以上 | → |
営業CF | 4,750百万円 | – | + |
一株配当 | 55円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 34.75% | 40%前後 | → |
ここまでアルヒ(7198)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 有利子負債比率が高く財務状況は不安定
- 業績はゆるやかに右肩上がり
- 住宅ローン「フラット35」の圧倒的な販売シェアがあり顧客基盤がある
- 外国人持ち株比率が38.5%と高く,株主に対する還元意識の高さが窺える
これを踏まえて独断と偏見でアルヒ(7198)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去5年間の株価の値動き

アルヒ(7198)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
その他金融業セクターで銘柄をお探しの方はアルヒ(7198)への投資を検討してみてください!
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