
こんにちはー!もなでーす!!
今回紹介する銘柄は東証1部上場企業のCDS(2169)です!

※株式投資は必ず個人の自己責任の下で行なってください.当ブログで得た情報により読者の皆様が被った不利益に対して,当管理者は一切の責任を負いません.
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また銘柄分析にはこちらの動画を参考にしつつ,自分なりの基準も追加して判断しています.
どんな会社? 2021/12/15時点
会社概要
決算 | 12月 |
---|---|
設立 | 1980.2 |
上場 | 2007.12 |
特色 | 企業の技術仕様書制作が柱。ロボットなどFA、三菱自向けシステム開発も。配当性向最低30% |
連結事業 | ドキュメンテーション35(24)、エンジニアリング20(18)、技術システム45(11) <20・12> |
業種名 | サービス業 |
本社 | 444-3511愛知県岡崎市舞木町字市場46 |
従業員 | <20.12>連737名 単311名(34.8歳)[年]418万円 |
株式 | 10/31 6,924千株 単位100株 [貸借] 時価総額 114億円 |
東経業種別時価総額順位 | 他産業サービス・製品 時価総額順位 140/268社 |
マネックス証券「銘柄スカウター」から引用します.
CDS(2169)は技術情報マネジメントグループ.自動車・情報家電・産業機械・FA機器・医療機器業界等を主要顧客に,技術出版物の企画・編集・翻訳・出版,ロボットシステム開発,3D-CAD設計支援&技術システムの開発受託.ドキュメンテーション事業(顧客企業の開発部門で作成された技術資料をもとに各種ドキュメント/多言語マニュアル・製品の取扱説明書を制作受託),設計業務等を支援するエンジニアリング事業(製品開発・生産技術分野の3D-CAD設計業務支援,ロボット&FA,FA教育),技術システム事業(製造業における製品開発に係る技術系システムの企画・開発・解析から運用)を展開.ロボットシステム開発は高速搬送や仕分け,組立て工程設備のシステム化を得意とする.多機能携帯端末向け次世代マニュアルの開発・動画マニュアル制作,独自のセル型ロボットシステム(子会社バイナス)に注力.主要取引先は三菱自動車工業.

取扱商品
- ドキュメンテーション(取扱説明書,サービスマニュアル,多言語翻訳,デジタルコンテンツ作成,電子マニュアル)
- エンジニアリング/ロボットシステム開発(FAロボットシステム開発,生産システム設計・構築,高速搬送・仕分け・組立て工程領域)
- エンジニアリング/3D-CAD設計(機械設計・開発領域,モデリング・ドラフティング,解析・シミュレーション,CADサポート)
- 技術システム(各種システム開発・構築・運用・教育,ITインフラ企画・設計・構築・運用,システムインテグレーション,ハードウェア保守,受託解析)
大株主の属性とその構成比
株主名 | 持株数(万株)・持株比率(%) |
---|---|
しばざき | 90(12.9) |
自社従業員持株会 | 46(6.6) |
日本マスター信託口 | 40(5.8) |
BBHフィデリティロープライスドストックF | 24(3.4) |
芝崎雄太 | 17(2.5) |
自社役員持株会 | 14(2.1) |
愛知銀行 | 14(2.0) |
日本カストディ信託口 | 13(1.9) |
芝崎基次 | 12(1.7) |
自社(自己株口) | 10(1.5) |
持株数ではしばざき株式会社がトップです.
しばざき株式会社は芝崎晶紀氏が代表取締役を務める資産管理会社であり,有価証券,不動産の保有及び管理を事業内容としています.
また自社従業員持株会や自社役員持株会がランクインしており,安定した株価や配当が期待できる可能性が高いです.
また自社(自己株口)や創業家(芝崎雄太氏や基次氏)が大株主であり長期に渡り業績も好調を維持しようとすると考えられます.
会社業績に関して
売上高

- 「会社がサービスや商品を提供することにより得た売上金額の総額」
- コロナショックで一旦低迷したが回復傾向
1株あたりの当期純利益(EPS)

- 「株主が投資した株式1株あたり会社がどれだけ利益を生み出しているか」
- 売上高と同じようにコロナショックで一旦低迷したが回復傾向
営業利益率

- 「売上高に対し,本業の業績によってどれだけ利益を生み出しているか」
- 営業利益率10%前後
- 他産業サービス・製品業界で約150社中24位(2021年度)と上位ランクイン
自己資本利益率(ROE)

- 「株主が投資した資金から会社がどれだけ効率良く利益を生み出しているか」
- 目安の10%オーバーであり優良銘柄
財務状況に関して
自己資本比率

- 「企業の総資産に対して,返済の必要のない自己資本がどれくらいあるか」
有利子負債比率

- 「自己資本に対して,利息を支払う必要がある負債がどれくらいあるか」
- 自己資本比率は70%後半まで上昇傾向
- 有利子負債比率は低水準
- ネットD/Eレシオは△25.3%(2021年12月期)と実質無借金
D/Eレシオとは,単に有利子負債比率を%ではなく倍率で表したもの.これをさらに厳密にしたのがネットD/Eレシオであり,有利子負債から現預金を引いたものを自己資本で割ったパーセンテージで表します.
例えば有利子負債が100億円あったとしても,現預金が100億円あればすぐに返済できるため,財務的には実質無借金と判断できます.
つまりネットD/Eレシオが低ければ低いほど,さらにマイナスであれば,それだけ財務健全性が高いと言えます.
キャッシュフローに関して

青:営業活動によるCF「営業活動で入ってきた現金から最終的に残った資金」
赤:フリーCF「負債の返済や株主配当,設備投資など会社が自由に使える資金」
橙:設備投資「会社が成長し続けるために必要な設備に対する投資」
緑:現金等「いざという時の事業拡大や不景気時のための資金」
- 営業活動によるCFは毎年きっちり黒字
- ネットキャッシュは17億円,ネットキャッシュ比率は18%(2021年12月期)
ネットキャッシュとは,現預金と短期保有の有価証券の合計から有利子負債を引いたもの.実質的な手元資金であり企業の金持ち度合いを表します.ネットキャッシュが多い企業は株主還元を増やせる余地が大きいと考えられます.
また一般的にネットキャッシュを総資産で割ったネットキャッシュ比率が60%を超える企業をキャッシュリッチ企業と呼んでいます.
配当に関して
配当政策
配当政策に関しては2020年12月期の有価証券報告書に次のような記載があります.
当社は、配当につきましては、経営環境の急激な変化に対応し、安定的な経営基盤の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主への利益還元として長期的な安定配当を維持することを方針としております。配当の回数については、定時株主総会にて1回もしくは中間配当を含めた2回を基本方針としており、配当の決定機関は、中間配当は取締役会、期末配当は株主総会であります。なお、当社は会社法第454条第5項に基づき、中間配当制度を採用しております。
内部留保資金につきましては、今後の経営環境の変化に対応するため、また、さらなる事業展開を図り、今まで以上に競争力を高めるために、有効投資をすることで企業価値を高めてまいりたいと考えております。
今後の配当につきましては、経営環境、将来の成長、収益の状況等を総合的に勘案し、配当と内部留保及び有効投資を行っていきたいと考えております。
上記方針に基づき、当事業年度は1株当たり55円の配当を実施することを決定しました。このうち30円は中間配当であり、中間配当には創立40周年記念配当5円を含んでおります。連結配当性向は54.1%となります。
CDS HP- 有価証券報告書- 2020年12月期 有価証券報告書-第75期より
「長期的な安定配当を維持する」と抽象的な表現をしており,具体的な数字(配当下限や目標配当性向)を示していません.
権利確定日 2022年現在
権利付き最終日
この日までに株を購入(約定)すれば,配当金を貰う権利を取得できます.
期末配当金 | 2022年06月28日 |
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中間配当金 | 2022年12月28日 |
権利落ち日
この日以降に株を売却しても,配当金を貰う権利は取得したままです.
中間配当金 | 2022年06月29日 |
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期末配当金 | 2022年12月29日 |
権利確定日
この日に株を保有していれば,配当金を貰う権利を取得できます.
中間配当金 | 2022年06月30日 |
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期末配当金 | 2022年12月30日 |
一株配当

- 「株式1株あたりに支払われる配当金額」
- 連続非減配を続けている
- 2022年12月期の予想配当は56円と維持
配当利回り

- 「株価に対して,どれだけ配当を受けることができるか」
- 配当利回り3%台と高水準
配当性向

- 「会社が生み出した利益に対して,配当金がどれだけ支払われたか」
- 配当性向は40%台と適切な水準
配当性向に関しては以下の記事が参考になると思います.

PER・PBR
PER

- 「企業の利益水準に対して現在の株価が割高か割安か」
PBR

- 「現在の株価が企業の資産価値に対して割高か割安か」
2022年2月25日現在でPER 12.64倍,PBR 1.56倍,ミックス係数は19.7です.
過去10年間の推移を見るとやや割高な水準であり,購入は控えた方が良いタイミングかもしれません.
株主優待
CDS(2169)は株主優待を出していません.
優待目的で投資する個人投資家は多いですが,私は株主還元はすべて現金で貰いたい派なので逆に好印象です.
総合評価
2021年12月期 | 値 | 目安 | 推移 |
売上高 | 8,371百万円 | – | → |
EPS | 121.4円 | – | ↗︎ |
営業利益率 | 12.48% | 10%以上 | → |
ROE | 11.69% | 10%以上 | → |
自己資本比率 | 75.3% | 40%以上 | ↗︎ |
有利子負債比率 | 10.59% | 100%以下 | → |
ネットD/Eレシオ | △25.3% | 低いほど○ | ↘︎ |
ネットキャッシュ比率(ネットキャッシュ) | 18.3%(1,720百万円) | 60%以上 | ↗︎ |
営業CF | 568百万円 | – | + |
一株配当 | 56円 | – | ↗︎ |
配当性向 | 41.18% | 40%前後 | → |
ここまでCDS(2169)の銘柄分析をしてきましたが,ここで私の見解をポイントの形でまとめてみます.
- 財務状況は堅実で実質的な無借金経営
- コロナショックで一旦停滞するも業績はゆるやかに右肩上がり
これを踏まえて独断と偏見でCDS(2169)を項目ごとに5段階評価してみます.
評価 | |
会社業績 | |
財務状況 | |
キャッシュフロー | |
配当 |
過去15年間の株価の値動き

CDS(2169)の株価と日経平均株価を比較したチャートです.
「株価のチャート分析はおまじない」であり投資にあたり必要ないと思っています.チャート分析よりは企業分析の方がはるかに重要です.
ただ一時的な高騰時に高値つかみしないようにだけ注意しましょう.
まとめ
投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります.
高配当株投資では景気に左右されないように,セクターを分散したポートフォリオを組むことが重要です.
サービス業セクターで銘柄をお探しの方はCDS(2169)への投資を検討してみてください!
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