赤ちゃんが欲しいな〜と思ったら
子供が欲しいと思ったら、まずはピルやコンドームでの避妊をやめて妊活を始めましょう!
ただし妊活を始めていざ子供を授かると不都合なことや、そもそも妊活の妨げになるようなことが実は存在します。
今回は、医師目線で妊活前(子供が欲しいと思ったタイミング)でやるべきことを紹介します。
妊活前にやるべきこと
子宮頸がん検診
子宮頸がんは妊娠適齢期である20-30代女性から発症率が上昇します。
子宮頸がんの存在は妊娠確率にも影響するため、事前にがんがないかどうか調べておきましょう。
市によっては助成が受けられますし、妊娠中も検査を受けることができます。
風疹抗体検査
妊娠中に風疹に感染すると、赤ちゃんに先天奇形(先天性心疾患、難聴、白内障など)を引き起こす可能性があります。
しかも妊娠中は風疹の予防接種を打つことができません。
妊娠を考えた時点で風疹抗体の量を検査し、足りなければワクチンを接種しましょう。
自分だけでなく家族の接種まで、市から助成がでることがあります。
コロナワクチンは妊娠中〜授乳中でも問題なく受けることができるよ。ただ赤ちゃんへの影響がどうしても心配なら妊娠前に受けておこう。
歯科検診
妊娠中は齲歯(虫歯)になりやすいです。
妊娠中も歯科検診を受けることはできますが、悪阻(つわり)での吐き気や局所麻酔の使用の関係で受診時期が絞られてしまいます。
自分・パートナーともに歯科検診に行って、必要があれば治療をしておきましょう。
葉酸サプリ
葉酸(ビタミンの一種)は、妊娠前〜授乳中まで長い間必要とされます。
神経管閉鎖などの奇形予防のため、特に妊娠に気付きにくい初期に葉酸が必要となるので、妊娠を考え始めた時点で飲み始めましょう。
同時にFe(鉄)も必要量が増えるため、不安であればマルチビタミンミネラルのような複合サプリに鉄と葉酸を付加して飲む方法がオススメです。
サプリはビタミンやミネラルの含有量をきちんと必要量と比較して選んでね。高額な妊婦サプリに騙されないで!
妊婦さんにおすすめの葉酸・鉄サプリ
2020年の食事摂取基準では、女性が妊娠した場合の栄養付加量は「葉酸240μg、鉄9.5g」とされています。(カルシウムは付加量がないことに注意!)
禁煙
喫煙(タバコ)は妊娠確率を下げ、妊娠してからも胎児に悪影響を及ぼします。
自分にとっても子供にとってもいいことは何一つありません。
夫婦ともに早急にやめましょう。
番外編:不妊治療の準備
避妊をやめてすぐに妊娠できるとは限りません。
どのタイミングで「不妊」と判断して産婦人科を受診するか、妊活前に夫婦で決めておくことが大事です。
妊活前からある程度勉強をしておけば、いざ不妊と判明した時に柔軟に切り替えることができますよ。
さいごに
いかがだったでしょうか。
高額な自費診療の「ブライダルチェック(感染症や生殖能力の検査)」を受ける前に、ほかに出来ることがあると気づいていただけたでしょうか?
たしかに子供は授かりものですが、無知で子供を授かれる時代ではないようにも感じます。
読者の皆様が、賢く楽しく妊活ができますように。
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