切迫早産について
切迫早産とは
妊娠22週0日〜36週6日に赤ちゃんが産まれた場合を早産と呼びますが、切迫早産は早産になりそうな状態のことです。
切迫は差し迫ったという意味なので、まだ産まれていないのがポイントです。
切迫早産の原因
切迫早産の原因には様々なものがありますが、やはり感染症(細菌性膣症)が最多の原因です。
ほかに切迫早産になりやすい人の特徴として、早産経験者、喫煙者、立ち仕事や重労働の多い職業、ストレスが多い、などが挙げられます。
切迫早産の症状
無症状〜お腹の張り程度〜激しい腹痛までさまざまです。
切迫早産の体験記
入院のきっかけ
連日激務が続いていた妊娠8ヶ月のある日、久しぶりの休みなのに朝から腹痛があり、数回下痢をしてしまいました。
その後下痢は治ったのにも関わらず周期的な腹痛が続いていましたが、激痛ではなかったことと腸か子宮か痛みの部位がよく分からなかったことから病院には連絡しませんでした。
当日はそのまま寝ましたが、翌日の勤務中に段々と周期的な痛みが強くなってきて眩暈がしてきたので、このタイミングで「これは切迫早産だ」と確信しました。
勤務先からすぐに病院に向かいモニターを取ると弱いながらも規則的な陣痛が1分おきにきており、そのまま緊急入院となりました。(子宮頚管長はそこまで短くなっていませんでした)
もともと医師や看護師などの医療職は切迫早産になりやすいと言われていたので、主治医からは「やっぱりなっちゃったね」と苦笑されたのを覚えています。
入院中の過ごし方
切迫早産の治療は安静が基本で、加えてウテメリン®︎(塩酸リトドリン)という子宮収縮を抑制する薬を点滴または内服します。
リトドリン長期投与のエビデンスレベルは低いですが、日本では1週間ほどかけて徐々に量を減らしていくのが一般的なようです。
今回の入院でも初日からウテメリンを点滴で開始し、モニターをつけてCTGを見ながら徐々に量を減らしてきました。
とにかく動いてはいけないと言われるので、毎日ベッド上で寝るか食べるかしているようなダラダラと暇な生活を送っていました。
多忙だったので最初は休めて嬉しかったのですが、面会禁止で人と会うこともできないし気分転換に歩き回ることもできないので、7日目辺りから暇が辛くなってきました。
私は暇つぶしとして、ブログを書いたり、ゲームをしたり、オンラインの両親学級や資格講座を受けたりしていましたが、Wi-Fiがなかったらやることがなくてかなりキツかったと思います。
9日目に点滴を抜いて、翌日10日目に再収縮(張り返し)が起きないことを確認してから退院となりました。
私は比較的早期に退院できましたが、妊娠初期に切迫早産になって数ヶ月入院しているようなママさんもいたので、入院期間は経過によりますね。
退院後の生活
繰り返しになりますが切迫早産の治療は安静が基本なので、自宅安静指示のもと退院という形となりました。
私は妊娠8ヶ月で切迫早産になったので、早めの産休に入るようなかたちで、そのまま仕事も休ませてもらいました。
絶対安静と言われて過ごしていたのに、妊娠10ヶ月になると今度は動いて子宮収縮を促すよう真逆のことを言われたので切り替えが大変でした笑
切迫早産の入院費用
切迫早産の入院費用は10日間で約25万円でした。※個室利用代・パジャマ&タオルレンタル代を含む
また医療保険に加入していれば切迫早産での休職は傷病手当の対象となります。
傷病手当金は書類申請から2ヶ月程度経ってからもらえました。
切迫早産の入院であってよかった持ち物
着圧ストッキング
もともと妊婦は足がむくみやすいとされていますが、毎日ベッドに横になっているとさらに足がむくんで辛いです。
血栓症のリスクにもなるので、浮腫予防に着圧ストッキングを履くことをおすすめします。
デザインはダサいですが、足首の太さに合わせてサイズを選ぶことで適切に締め付けることができる医療用の弾性ストッキングがおすすめです。
ドライシャンプー
絶対安静指示によりベッド上から動けず、入院してから数日間はお風呂に入れませんでした。
身体は暖かい布で看護師さんに清拭してもらうのですが、頭は洗ってもらえないのでドライシャンプーがないと頭皮のベタつきが辛いです。
帝王切開や無痛分娩での硬膜外麻酔時も入浴できないので、陣痛バッグにはドライシャンプーを入れておくと安心です。
私は普段から愛用しているDiane(ダイアン)のすっきりとした柑橘系の香りのものを使用していました。
編み物グッズ
私はパソコンやSwitchなどで暇を潰していましたが、編み物をしているママさんを見て自分も持ってくればよかったと後悔しました。
そもそも出産準備品としてベビーウェアや小物を編むのも定番ですし、通信環境がない場合もで楽しめるのが良い点かなと思います。
また切迫早産の不安な気持ちをゆったりと落ち着けるためのメンタル対策にもなるので、手編みやかぎ編みなどの編み物グッズはおすすめですね。
さいごに
切迫早産での入院は「暇」「不安」の2つとの戦いでした。
この記事を読んだママさんの出産が上手くいくように祈っています!
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